2020/09/08 23:19
ミニチュア・ゲーム担当の広瀬です。
新規のミッションを渇望するレンジャーの皆様お待たせいたしました。
レンジャーズ・オブ・シャドウ・ディープの新エキスパンション発表です（2020年7月）。
＊タイトルのROSDが省略形なのは、タイトル欄文字数制限のためです。
ゴースト・ストーン / インシネレイター
原題（掲載順）：Ghost Stone / Incinerator
デザイナー：Joseph A. McCullough
版元：Joseph A. McCullough 個人誌
翻訳（掲載順）：吉川悠、白石瑞穂
判定：20面体ダイス・トランプカード
プレイ人数：1～4人
闇の領域の侵略はとどまることを知らず、番人の抵抗もまた終わることは無い。
複数部隊による大規模な連動作戦や、虜囚の身からの脱出といった困難な状況の打破の必要が不意に訪れるのだ。
今回のエキスパンションも2つのものを合冊にした形でお送りいたします。
当然データ販売でも、『ブラッド・ムーン / テンプル・オブ・マッドネス』同様に分冊データ版が同梱されたバージョンと合冊本のみのシンプルバージョンを引き続きお選びいただけます。
合冊形式ですが、それぞれ独立しておりますので、どちらからでもお楽しみ頂けます。
まずは『ゴースト・ストーン』のご紹介です。
突如襲来したおびただしい幽霊の攻勢の前にエラドール軍は敗退せざるを得なかった。窮地に立たされた彼らに残された道は、亡霊たちの発生源たるゴースト・ストーンの破壊以外にありません。
友軍の負傷兵を救出しつつ、乾坤一擲の強襲作戦が発令されます。その命運はレンジャー達の手に託されます。
こちらのミッションはデザイナーのジョセフ氏が発表時期を待っていた、ある意味とっておきです。
なんと、プレイヤーは新しいレンジャーの作成が必要となります。
複数方面からの攻略が必須となり、あなたの新米レンジャーと同時に古参レンジャーの運用が求めらるのです。
それぞれのシナリオ結果が交互に作用していく醍醐味は、正にこのゲームならではでしょう。
すでにやり直しなどの為に複数のレンジャーを用意している方々、公式でフォローされたとお考え下さい。
実際にレンジャーとして動き始めた後、別のキャラメイクの方向も思いついてしまったという方もこのミッションでそのアイデアを実現してください。
書籍冒頭でも触れられているのですが、ジョセフ氏はプレイヤーがゲームで使用し続けたミニチュアへの愛着の深さは十分理解したうえで、更にその想いと双璧となる新しいミニチュアへの渇望という性質も考慮して、今回のような構造のシナリオを用意したとのこと。
ファン目線がしっかりとゲームデザインに取り込まれている証左だと思います。
『ブラッド・ムーン』が皮切りとなった支援コンパニオンというカテゴリで、本書では気難しい女性の魔術師ネスラが登場します。
はい、ミニチュアは先行して販売済みです。
前後しておりますが、『ブラッド・ムーン』に登場した支援コンパニオン４人もミニチュアが発表されました。
今後も個性あるキャラクターである支援コンパニオンの発売が続くかもしれません。
更に本書の後半部分は52種（つまりトランプ対応です）の武器防具のデータ集となっています。
外観や機能の推察といった設定が個々にありなあがら、全て銘が失われた謎の武具の数々が収められた”秘蔵の武器庫”です。
しかも、もしそれらを拾得したとしても、その能力を引き出すことは容易でないという名品珍品の数々。
興味深く、そして多すぎると嬉しい悲鳴が出たため、日本語版独自の付録の許可をジョセフ氏から頂きました。
キャンペーンプレイ中にどの武具をだれが所有したか（もしくは上官に引き渡したか）を管理するリストと、52種のカード化したデータです。
是非、本書を入手頂き導入してみてください。
次は『インシネレイター』です。
こちらは、牢獄からの脱出がテーマのミッション。いきなり捕らわれの身からのスタートが楽しめます！
ミニチュア・ゲームのジャンルにありながら、とてもRPG的な導入といえるのではないでしょうか。
作者からのアドバイスとして、イントロダクションに”レンジャー達が本当に全滅した時に挿入すると面白いぞ”の旨がございますが、その後判断はプレイヤーの皆様にお任せいたします。
インシネレイター＝火葬の獄と呼ばれる施設の中でとても愛嬌のあるコンパニオンが加わったり加わらなかったりします。
ROSDは、基本的にミニチュアやセッティングの用意の為シナリオの内容をプレイヤーが事前に閲覧することになるゲームですが、本書の支援コンパニオンについてのネタバレは控えてみたいと思います。
既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、担当は初見で結構おどろきましたので未見の皆様には同様に驚いていただきたいかなと。
スリリングな活劇を是非実現してみてください。
＊この記事は今後新商品紹介から既存商品紹介へと改題・再編集される可能がございます。ご了承ください。
