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2020/07/19 18:23

アクセス頂きありがとうございます。
ミニチュアゲーム担当の広瀬です。
当ショップサイト取扱い品のご紹介シリーズです。

紹介の一番手はもちろん看板となります「フロストグレイブ」です!

前提などの余談も交えたため、少し長くなってしまいましたがよろしいお付き合い下さい。


原題:Frostgrave
著者:Joseph McCullough
版元:Osprey Games
翻訳:白石瑞穂

使用ダイス:20面体
計測:インチメジャー
プレイ人数:2~4人

未知の宝が埋もれ、恐ろしい魔物が徘徊し、事あるごとに競争相手とかち合ってしまう、エキサイティングな遺跡探索。
あるときは金貨を手にしてレベルアップし、またある時はマジックアイテムを取り損ねて傷を負いながらも、プレイヤーグループ内で継続させていくことが可能なファンタジー世界での冒険...。

フロストグレイブはプレイヤーが魔術師とその配下からなるグループを構築しながら遊ぶ、対戦形式を基本としたミニチュア・ゲームです。
Beasts of War 2015 Gaming Awards:Best Miniatures Game を受賞した基本ルールブックから始まり、以降も版元からは定期的に追加エクスパンションが発表され続けている実力派?タイトルです。
日本語版翻訳も少し遅れながらのペースですがシリーズ刊行を続けさせて頂いております。

さて、ここで一つ大事なお話を。
ミニチュア・ゲームとは何か?という定義につきまして。これには異論が飛び交っていると思いますが、ひとまず自分としては「ミニチュアを用いないと本当の魅力が発揮されないゲーム」ということで今後進めさせて頂きます。
例えば、ファンタジー世界の風景を収めた箱庭を作り上げ、そこで動き回る人や魔物といたこれまた実物のミニチュアを投入することで成立する遊び。
そうやって色々な用意をすることで本来の盛り上がりを見せるのがミニチュア・ゲームの一つの姿だと思っております。

このミニチュア=縮尺模型としてプレイヤーが用意するものの中には遺跡や街並みや森林をはじめ多種多様な舞台そのものも含まれます。正直に申しまして用意には時間もお金もかかります。
もしかしたら、ミニチュアを用意しなくても成立して十分楽しいゲームの方が、利便性といった点などを加味するととっつきやすく世の中のより広い層にフィットするのかもしれません。
しかし、眼前に広がるミニチュアの魅力に取りつかれてしまった身には、ミニチュア・ゲームというものがそれを活かす絶好の趣味と言えます。



そんな中でフロストグレイブでは、特に色々な”ファンタジー”ミニチュアの魅力を楽しむことに重きが置かれています。
どういうことかと申しますと、フロストグレイブではプレイヤーは好きなミニチュアをゲームに持ち込めます。
「え、それって当たり前では?」とお思いの皆様、これが一昔前は当たり前ではございませんでした。
「え、そんなこと許されるの?」とお思いの皆様、このゲームではご自由にできるのです。

かいつまんで申しますと、少し前まではミニチュア・ゲームを遊ぶにはメーカー側が販売する公式ミニチュアが必須であるという暗黙の了解がございました。
ここにある種の風穴を開けたのがイギリスの版元Osprey Games社です。こちらの会社は純粋なミニチュア・ゲーム・メーカーではございませんでした。マニアックなラインナップに定評のある出版社だったためミニチュア販売に重心を置かなかったのです。

ルールブック内のイラストを元とした公式ミニチュアも立派に存在しますが、製造は外注先のミニチュア・メーカーであるNorth Star Military Figures社に権利を委託して丸投げしています。フロストグレイブでは前述のように好きなミニチュアを使用できるので、自前で用意できれば公式ミニチュアを一つも用いなくても存分に遊ぶことができます。

インターネット上にはフロストグレイブのプレイ風景を記録されている方々もいらっしゃいますが、そこを覗いてみますと本当に多種多様なミニチュアの使用実績が垣間見えます。
自分が好きなミニチュアで遊べるシェアワールド、それがフロストグレイブなのです。



前置きが長くなってしましたが、ここからは遊び方のあらましです。

それぞれのプレイヤーは複数体のミニチュアからなるウォーバンドという遺跡探索団のデータを作成のうえ、それに合わせたミニチュアを用意し、盤上にて対戦相手との戦闘あるいは散らばる宝の回収などを行います。
プレイヤー数は2人での対戦形式が基準ですが、3~4人の乱戦にも対応しており、むしろそちらの方が楽しいという方もおられます。
ゲームの場となる盤上も、シナリオという舞台設定の中で目的といったセッティングが都度変わるため毎回違った様相を楽しめます。


それに加えて、ゲームが終了してもお楽しみは残っています。
ゲーム中に倒れた仲間の被害状況は、実際には気絶で済んだのか、それとも死だったのか?
命からがら回収してきた宝箱の中身は、探し求めていた魔法の剣なのか、それとも一握りの貨幣だったのか?
それらが一気にサイコロの判定によって解決されます。

例えゲーム中に多くの配下を戦闘不能にされても気絶で済めば万々歳。
もしも相手に多めに宝をとられても、1つの宝箱から出た中身で勝るときもあります。

同時に魔術師がゲーム中の行動によって得た経験点を積むことで生じるレベルアップといった要素が記録シートに累積されていき、継続して冒険を続けていきたくなるでしょう。



前出のウォーバンドを率いるのが、リーダーや雇用主であったりする魔術師(ウィザード)であり、名前通り強力な魔法を使えますが、それでも探索する先の遺跡=フロストグレイブは1人で入るには無謀な怪物の闊歩する危険地帯です。
そこで魔術師だけではなく、軍用犬やごろつきといった多種多様な配下をメンバーに加えていくことも重要になります。騎士や狂戦士といった強力な人材を雇い入れたいなら、より多くの金貨が必要になってきます。

冒険を通しウォーバンドの絶え間ない変化を味わっていく、それがフロストグレイブというミニチュア・ゲームの醍醐味です。







お手元に貴方の大好きなファンタジー・ミニチュアがございましたら、是非フロストグレイブで活躍させてあげて下さい。

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